2011年9月13日火曜日

緊急!京都会館の危機!シンポジウムのご案内

緊急!京都会館の危機!シンポジウムのご案内
京都会館のより良き明日を考える - 京都会館の適切な保存改修のために -

 日時  2011年10月10日(月・祝) 13:00-16:00
 会場  京都会館・第1 会議室 ( 京都市左京区岡崎公園内・東山駅より徒歩8 分)
      アクセス方法・地図はこちら
 問合先 kyotokaikan.taisetu@gmail.com
 主催  京都会館を大切にする会, 京都会館再整備をじっくり考える会
 参加費 無料(カンパ歓迎)

□パネリスト(五十音順)
 鰺坂徹(建築家, 三菱地所設計建築設計部部長, DOCOMOMO Japan メンバー)
 上西明(建築家, 上西建築都市設計事務所主宰)
 西本裕美(オペラ愛好家, 京都会館再整備をじっくり考える会事務局長)
 前田忠直(建築家, 京都大学名誉教授)
 山崎泰孝(建築家, 劇場建築専門、演出空間技術協会理事)
 吉村篤一(建築家, 建築環境研究所主宰, 元 奈良女子大学教授, 京都会館を大切にする会代表)
□司会
 松隈洋(建築史家, 京都工芸繊維大学教授)


京都の戦後復興の象徴であり、市民のための公会堂として、高山義三市長のリーダーシップの下、建築家・前川國男の設計により、京都会館は1960 年に開館。その後、半世紀にわたり、岡崎地区の風景の一部として市民に親しまれ、合唱コンクールや吹奏楽コンクール、市民の文化活動の拠点として、幅広く活用されてきました。

また、日本の近代建築を代表する建物として、1960 年度の日本建築学会賞と建築年鑑賞を受賞、近年では、DOCOMOMOJapan により、日本の近代建築100 選にも選ばれ、海外にも広く紹介されています。

しかし、2011 年6 月、京都市は、「京都会館再整備基本計画」を策定し、公表。
その内容は、2000 席の第1 ホールをすべて取り壊し、世界的なオペラを誘致できる舞台をもつ劇場を新築するなど、建物の半分以上をつくりかえようとするものです。

こうした計画に対し、京都市長あてに、日本建築学会長やDOCOMOMO Japan から保存要望書を提出。
けれども、計画は変更されることなく6 月下旬、建物の基本設計者を決める公募、8月1 日に締め切られたものの、応募者が無かったため、現在、応募資格条件を緩和、9 月12 日まで再公募がおこわれています。

そもそも、今回の計画の経過は非常に不透明であり、市民にはまったく公開されていません。
このままでは建物の価値が大きく損なわれるばかりでなく、巨大な舞台の建設により、落ち着いた周囲の景観も破壊され、市民のためであるはずの建物の性格も大きく失われてしまいます。

そこで、京都会館を大切に思う建築家有志を中心に、緊急のシンポジウムを開催いたします。
京都会館に慣れ親しんだ京都在住の建築家、近代建築の保存再生の豊富な経験をもつ建築家、
劇場の設計と計画に詳しい建築家に、オペラ愛好家をまじえ、京都会館の価値を守りながら、
よりよい保存改修をするために何が必要なのか、多角的に議論いたします。